Language Table/言語テーブル (ミドルベリー大学本校からの報告No.2)

ランチを食べながら日本語でおしゃべり!


 

ミドルベリー大学のメインキャンパスでは、平日に言語テーブルが開かれます。
言語テーブルでは、お昼ご飯を食べながら一時間、目標言語で話さなければいけません。

 

言語テーブルというと、学生たちが個人で持ってきたお弁当を食べながら食堂の一角で話す、というイメージがあるかもしれません。しかし、ミドルベリー大学の言語テーブルは徹底しています。なんと、言語テーブル専用の食べるスペースとメニューがあり、しかもその言語専属のウェイターまでいるのです。ウェイターはたいていその言語の上級生が担当します。言語テーブルが始まると、飲み物→サラダ、パン→メインの料理→デザートという順番で、目標言語で注文を取ってくれます。

参加学生が会場に入ると、さっそくウェイターが話しかけてきてくれます。

ウェイター:「飲み物はいかがですか」
参加学生:「お茶お願いします」「レモネードはありますか」
ウェイター:「はい、わかりました。少々お待ちください…どうぞ」
      「今日のスープはかぼちゃのスープです。いかがですか。ほしい人は手を挙げてください」
参加学生:(周りをきょろきょろ見ながら何人かがおずおずと手を挙げる)
ウェイター:「はい、4人ですね。」
      「今日のメインメニューは3つあります。鶏肉のシチューと、野菜のシチューと、いんげんと人参の炒め物です。」
参加学生:「すみません、ニンジンは何ですか?」
ウェイター:「人参はオレンジの野菜です。健康にいいです。食べたほうがいいですよ」
参加学生:「すみません、トリニクは何ですか?肉ですか?」
ウェイター:「鶏肉は…鳥の肉です。鳥わかりますか」(両手を翼のようにバサバサ動かす)
参加学生:「?えーっと…」
ウェイター:「チキンです。」
参加学生:「あー!わかりました。はい、お願いします」

というやり取りを経て、ウェイターの学生が食べ物を持ってきます。
この間のやり取りはすべて日本語で行われますが、一年生の学生にとっては食べ物の名前が難しいことがあります。ウェイターにはその食べ物を限られた語彙とジェスチャーで説明する能力が求められます。

食べ物がそろうのを待ちながら、学生同士、または先生と様々なトピックについて話し合います。週末の過ごし方から、最近流行っているアニメの話、世界情勢に至るまでさまざまな話をします。言語テーブルは授業よりもリラックスした雰囲気で話す練習ができるのはもちろん、上級生や先生方とも知り合える場でもあります。

また、留学から帰ってきた学生にも再会することができました。
右の写真は、2019年秋学期に留学していたチェンさんです。ウェイターとして大活躍中です。

言語テーブルの様子
右から二番目、チェンさん!

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