Life -留学生活-

日本で、東京で暮らす充実した学生生活


いま、日本にいる

 

ミドルベリー大学日本校のプログラムに参加した留学生たちは国際基督教大学(ICU)の寮に住み、
三か月もしくは一年の間、東京で暮らします。

ミドルベリー大学の留学プログラムは一学期制(春学期か秋学期の約三か月)のものと一年制(秋学期から夏学期まで)のものに分かれており、学生の希望により当プログラムに参加します。

 

留学生たちはミドルベリー大学の留学プログラムの授業を取りながら、ICUの日本語開講の授業を取ります。
学生はみんな基本的にリベラルアーツカレッジから参加していますので、専攻も多方面に分かれています。
それぞれ自分の専攻分野や興味のある分野の授業を選択し、日本人学生と同様、日本語で授業を受け、課題に取り組みます。

一学期制と一年制では住む寮も違います。
一学期制の学生たちは短期留学生用の寮に住みます。
ホテルの様に綺麗な部屋ですが、自炊はしにくいようです。
一年制の学生たちが住む寮はICU生と一緒の寮で、日本人学生との共同生活を営みます。
自炊もできるようになっており、ここにきて初めて自炊を経験する学生も多いようです。
2017年春に新しい寮ができました!
綺麗かつ快適な環境で学生生活を送っています。

学食も普段使いにしますが、ミドルベリー大学のメニューに比べると、日本の学食は野菜が少ないらしく、自分でスーパーや八百屋に行って野菜を買って調理する学生もいます。

※最近のICUの取り組みとして、三鷹市の農家と連携し、三鷹の野菜を使ったサラダや汁物などがメニューに登場しています。
学生たちは新鮮で安全な美味しい野菜が食べられ、農家は確かな販路が期待でき、地域内での理想的な循環が構築されつつあります。

 

休日は新しくできた友人と買い物などに出かけたり、勉強したり、地域活動に参加したりと様々です。
試験や課題提出日の前には学生たちは特に集中し、長時間こもって勉強しています。

長期休みの期間には多くの学生が旅行に出かけます。
ほとんど日本国内で、フィールドトリップでは行かない場所へ各々旅立ちます。

学生たちの話を聞くと、一番人気は函館(北海道)でした!
雪がよく降り、景色などミドルベリーと環境が似ているからでしょうか?
美味しいものが多いのもポイントと語っていました。

また面白いのが、日本語を勉強する前に日本に来たときは分からないことが多かったけど、
二年間勉強したあとだと同じ場所でも全然違って見える、と話していたことです。
言葉の壁を超えた世界は、乱視を矯正したように鮮明に映るのでしょうね。

留学生たちを見て感じるのは、結束は強いが依存してはいない、自立しているということです。
グループワークなどではお互い協力し問題に取り組みますが、プライベートでは別々に行動している学生が殆どです。
もちろん仲が悪い訳では無く、誕生日や特別な日にはともに祝い、小旅行に出かけたりもします。
個性と自由の尊重が見事だと言えます。


なぜ、日本校?

ミドルベリー大学日本校のプログラムを選ぶ学生は、家族や親戚が日本人だったり、日本の文化(ポップカルチャー含む)が好きだという理由が大多数です。
今までうまくできなかった祖母や祖父との日本語での会話が上達すると、会う嬉しさも倍増ですね。
日本文化に憧れて来てくれた学生たちも、生の伝統芸能を見たり、アニメの聖地巡礼をしたり、キャラクターグッズストアでたくさん買い物をしたりとアメリカではできなかった充実した日々を楽しんでいます。

また、経済学を専攻している学生が日本経済に興味を持ち、留学を希望する者も少なくありません。
プログラムに参加していて日本語を専攻していない人が結構いますが、どうして?と聞くと、
「日本語の言葉や発音が綺麗だから。」とよく言われます。

「日本語」と一言で言っても、日本語には多様性があります。地域や世代によって少しずつ異なるものです。
学生には日本にいる間にできるだけ多くの人と交流し、その多様性を感じてほしいと願っています。