オンライン授業スタート
ミドルベリー大学日本校全ての関係者にとって(恐らく)初の試みである「オンライン留学」がスタートしました。
ミドルベリー大学日本校のプログラム所属の学生は5つの授業を履修します。
まず、ICUが開講しているJLP(日本語教育プログラム)。2つ目は同じくICUが開講している内容授業(一般教養、専門分野など)。ICUのオンライン授業が正式に始まるのは来週からになりますが、授業開始前の課題はもうすでに出ているようです
上記に加え、ミドルベリー大学日本校オフィスは以下の3つの授業を開講しています。
- Exploration (探検)
- Community Engagement (コミュニティ参加学習)
- Cultural Portfolio: Reflection (ポートフォリオ)
これら3つの授業は先週から始まりました。
探検の授業では、主に異文化理解及び日本語、日本文化に焦点を当てたテーマで授業を行います。一つ目のテーマは、 「異文化コミュニケーション能力を高める」。異文化に適応し、自身の中に統合できるまでのステップについて学び、考えます。今学期をかけて敬語やカタカナ、コンビニについてなど様々なトピックについて学びます。授業では文献や視聴覚教材による情報のインプットはもちろん、ディスカッション、発表、作文を通して得た知識を批判的に考察することも行います。
コミュニティ参加学習は、本来ならば三鷹近辺の地域コミュニティの一員になるプロセスを体験する授業です。しかし、今学期はオンラインの授業履修であること、そして社会的距離をとる(social distancing)必要があることから地域に出て何らかの活動を行うことは現実的ではありません。そこで、オンラインでもできる“コミュニティ活動”を行うことにしました。ICUの学生とのオンライン協働プロジェクトも企画中です。家に居ながらにしてできること、今だからこそできることを考えます。
ポートフォリオの授業ではWordPressを使って、日常生活の気づきを記した日記や授業で書いた作文を整理・保存します。通常ならば日本での日常生活の様子や旅行の記録を残していくのですが、今回は旅行の記録の代わりに「旅行計画書」や「書評」などを書いていく予定です。授業内に何かを行うというより、各自でコツコツと作業をする時間が主になります。
「オンライン留学」ではありますが、ミドルベリー大学日本校は普段通り容赦無く課題を出していきます。
上記の授業に加えて、作文の校正を行うライティングチュートリアルも行います。来週からはいよいよICUの授業も始まるので、学生は忙しくなりそうですね。